模試制作室より

2018年12月の神奈川全県模試(中1・中2)をふりかえって《知識の補給》

 中学1年生、中学2年生のみなさん、こんにちは。みなさんはこの冬休み、どのようなことを中心に過ごしますか。来年の1年間がより充実した1年間になるよう、この冬休みの間に、学習面や生活面の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。その際、今回受験した神奈川全県模試の結果をふまえて、この時期におけるみなさん自身の得点力や志望校に対する状況を含めて見直しを行うことをすすめます。学習面においては、学習の仕方、学習習慣、学習量などを中心に見直し、生活面においては、起床・就寝の時刻、食事の時間帯、部活動を行う時間帯・時間数、習いごとや学習塾などに通う時間帯・時間数、さらに、遊んだりくつろいだりする時間帯・時間数などを中心に見直してみましょう。その際、やってみたいことや、行きたい高校、将来に向けての展望、そのためにはどんなことに力を入れていくべきかなど、やや大きなテーマについても、ある程度の時間をとってじっくり考えてみてはいかがでしょうか。保護者の方や先生方、先輩方の意見を聞いたり、友だちどうしで意見交換をするのもよいと思います。このような活動を通して、来年に向けての「小さな目標」と「大きな目標」を決めてみましょう。少しの努力で達成できそうな「小さな目標」をいくつか決め、1つずつクリアしていくことを積み重ね、その先の「大きな目標」の達成に近づけていきましょう。「小さな目標」は、1つずつクリアすることで自分自身に対する自信が生まれ、さまざまなことに積極的に取り組む意識の向上につながります。みなさんの中には、日ごろ、部活動やクラス委員活動、生徒会活動などで忙しいという人も多いと思いますが、忙しさに合わせた「小さな目標」の設定は可能です。自分自身を、冷静に、客観的に見つめ直すことは非常に高い学習効果を生み出します。ぜひ、実行してみましょう。

 今月に実施した神奈川全県模試では、知識がしっかりと身についているかを中心として、知識を関連付ける問題や資料を読み取って思考する問題、理論的に考えて計算する問題を出題しました。全体の平均点は、以下の通りです。

◇中学1年

英語
64.2点
数学
51.0点
国語
64.7点
理科
63.2点
社会
55.3点
合計
298.4点

◇中学2年

英語
48.8点
数学
58.3点
国語
60.5点
理科
47.4点
社会
55.2点
合計
270.2点
特色検査
42.0点

 1問ごとの正答率から、正答率が低めのものを中心に、特徴的な問題を以下に挙げて、出題のねらいや求める力などを以下に記載いたします。是非、参考にしてください。

〈中学1年〉

①[英語]問3(ア)〔適語選択〕正答率46% 主語が複数の場合のbe動詞を選ぶ(内容把握・文法知識)
②[数学]問1(オ)〔計算〕  正答率29% 分数の文字式を通分して計算する(計算力)
③[国語]問三(オ)〔論説文〕 正答率43% 本文内容と合っていないものを選ぶ(読解力)
④[理科]A(イ)(ⅲ)〔光〕 正答率34% 実像をうつすスクリーンの動かし方(知識・文章表現力)
⑤[理科]B(ウ)(ⅲ)〔蒸留〕正答率19% 密度の小さい順に並べる(計算力・思考力)
⑥[社会]問1(エ)〔地理〕  正答率34% 地球の中心を通った反対側の緯度と経度(地図読解力)

〈中学2年〉

⑦[英語]問4(ア)〔語順整序〕正答率26% Which+名詞 を含む文の並べかえ(語句・文法知識)
⑧[数学]問3(イ)〔計算と比〕正答率 7% 2元1次方程式を計算して比を求める(計算力)
⑨[国語]問五(イ)〔資料文〕 正答率23% 資料と文を読み取って記述する(読解力・文章表現力)
⑩[理科]問2(ア)〔実験器具〕正答率16% 炎が短いときのガスバーナーの操作(知識・思考力)
⑪[社会]問3(ウ)〔歴史〕  正答率24% 仏教伝来と飛鳥時代における朝鮮半島(知識)
⑫[特色検査]問3(イ)(ⅰ) 正答率18% 三方向の図から立体の体積を求める(思考力・作業力)

 ①、④、⑦、⑩、⑪は知識を主眼とした問題ですが、文脈の中で知識を活用したり、知識をふまえて理解して記述する力を問いました。②、⑤、⑧は、計算力、および目的をふまえて計算する力を問いました。③、⑨は、文章を読解したうえで、テーマに従って考えたり、記述したりする力を問いました。⑥、⑫は、地図や投影図などの資料をもとに思考して作業する力を問いました。これらはすべて難度が高めの問題ですが、いずれの問題においても、基本となるものは知識です。よって、この冬休みでは、学校の宿題を進めるとともに、苦手と思う単元について、教科書や参考書、あるいは問題集などを使って、知識を補給していきましょう。その際、知識として身につける内容を単に覚えるだけではなく、さまざまなことに関連付けて覚えましょう(例:稲作伝来→米を貯蔵(高床倉庫など)→貧富の差が生まれる→争いがおこる→ムラやクニができる→奈良盆地で有力な豪族が連合して大和政権が生まれる→朝鮮半島に進出する)。やや時間はかかりますが、関連付けた知識は忘れにくく、そのうちの1つを思い出すと他の内容も思い出しやすくなり、高校入試のときにも力を発揮しやすくなります。また、余裕がある人は、同時並行で、問題集などを使って総合的な問題を解き、全般的な得点力を高めていきましょう。

 興味をもっていることを深く調べてみたり、好きな教科の問題をたくさん解いたりすることも効果があると思います。あるいは、行きたい高校、気になる高校に行ってみたりするなど、実際に行動することで、みなさん自身の「やる気」はどんどん高まっていきます。手を洗うことやうがいを励行するなどの健康にも留意して、がんばりましょう。

「模試制作室より」一覧