模試制作室より

2018年3月の神奈川全県合格力判定統一模試をふりかえって

 みなさん、ご進級おめでとうございます。4月、みなさんは、さまざまな「新しい」に囲まれています。新し
い教室、新しい先生、新しいクラスメート、新しい教科書...などです。この時期は、心身ともにリフレッシュす
ることができます。新しい目標や決意をもって、勉強、運動、部活、習い事、生徒会、クラス委員など、さまざ
まな活動に取り組んでいきましょう。

 3月実施の神奈川全県合格力判定模試では、前学年までの学習内容を出題範囲として、知識を問う問題を中心
に、応用的な問題や記述問題を出題しました。全体の平均点は、以下の通りです。

 新中2
     英語  数学  国語  理科  社会   合計
     52.2点 60.3点 53.2点 47.7点 52.5点  265.9点
 新中3
     英語  数学  国語  理科  社会   合計   特色検査
     51.5点 51.2点 61.0点 43.6点 48.6点  256.1点   44.4点

 1問ごとの正答率から、正答率が低めのものを中心に、特徴的な問題について、内容や出題のねらい、求める
力などを以下に記載いたします。是非、参考にしてください。

 新中2
  ①[英語]問4(イ)〔並べかえ〕正答率20% Akioは主語ではない→don'tで始める(カン違いを誘う)
  ②[英語]問6(ア)〔長文読解〕正答率25% 質問への回答を本文と手紙の日付から考える(情報処理)
  ③[数学]問6(ウ)〔空間図形〕正答率27% 「ねじれの位置」の理解と正確な作業力(図形処理)
  ④[国語]問2(オ)〔小説文〕 正答率25% 「正体」を使用した理由の記述(読解と文章作成力)
  ⑤[理科]問1(イ)〔圧力〕  正答率 5% Pa(パスカル)の値の計算(知識と計算)
  ⑥[理科]問6(イ)〔気体〕  正答率30% 気体の捕集方法を気体の性質に関連付ける(知識の複合)
  ⑦[社会]問2(コ)〔資料〕  正答率33% 資料の内容や数値を選択肢と照合する(資料の読解)
  ⑧[社会]問4(ウ)〔できごと〕正答率26% 指定された期間におこったできごとを選ぶ(知識の複合)
 ③、⑤、⑥、⑧においては、まずは「知識」が身についているかを問うています。そして、「ねじれの位置」
「Pa」「平安時代前期のできごと」などの「知識」にもとづき、本数を数えたり、計算したり、適するものを選
び出したりする力を問うています。①も、カン違いを誘うポイントを理解すれば「知識」になります。②、④、
⑦は、いわゆる「読解」問題であり、英文や日本語の長文、表や図などの資料を「読解」して、正しいものを選
び出したり文章で記述したりする力を問うています。

 新中3
  ①[英語]問6(イ)〔英作文〕 正答率16% 絵と文脈から適する内容の英文を書く(英文作成力)
  ②[数学]問4(ウ)〔関数〕  正答率16% 座標平面上の三角形の面積を求める(図形処理)
  ③[数学]問5(ウ)〔確率〕  正答率 2% 二等辺三角形となる場合を数える(場合分けと作業力)
  ④[国語]問1(ウ)〔文法〕  正答率43% 「きれい」は「きれいだ」という形容動詞の語幹(知識)
  ⑤[国語]問4(エ)〔論説文〕 正答率30% 問題の文章にあてはまる語句の抜き出し(読解)
  ⑥[理科]問4(イ)〔火成岩〕 正答率32% 実験の理解とその結果の火成岩への適用(論理的思考)
  ⑦[社会]問1(エ)〔雨温図〕 正答率24% 地域ごとの気候の特徴から雨温図を選ぶ(知識の複合)
  ⑧[特色検査]問1(エ)〔電子〕正答率50% 「はく検電器」という未習の内容の理解(知識と思考力)
  ⑨[特色検査]問2(オ)(ⅱ)〔英文読解〕正答率23% 英文と資料から適する道筋を選ぶ(情報処理)
 ①、④は、状況に応じた「英語表現」「品詞」などの「知識」が、問題の内容に沿って適するように用いるこ
とができるかを問うています(①は「文章表現力」も問うています)。②、⑥、⑦は、「面積の出し方」「実験
の目的や結果」「雨温図の特徴」などの「知識」が、「パターン」として身についているかを問うています。こ
のような問題は、類題を解くことによって、「パターン」がより一層身につくようになります。③、⑤、⑨は、
「パターン」になりにくい問題であり、文章や資料などから解答を導きつつ、同時に何がポイントになっている
のかを思考するような問題です。⑧は、将来学習する可能性のある内容について、みなさんに興味をもってもら
い、ヒントを記載して現状の知識でも解けるように出題したものであり、解くためのポイントを見きわめる力を
問うています。特色検査における特徴的な出題であり、「好奇心」を呼び起こして未知の内容への探求心を喚起
することも目的としています。

 学習面においては、多くのみなさんが目標として掲げていることに、「定期テストで良い結果を出す」という
ことがあると思います。是非、良い結果が出るよう、頑張りましょう。定期テストにおいては、「今学習してい
る内容」を問われることが多いので、まずは復習をしっかりと行うことが大切であると思います。「教科書を読
む」「ノートを見直す」「問題集を解く」などの活動を通して、その学習単元のポイントをつかむことが大切で
す。このことの積み重ねが、中学校の学習内容がすべて出題範囲となる高校入試において、良い結果を残すこと
に大きくつながります。そのためには、「学習習慣」が非常に大切です。毎日の決めた時間に机に向かい、学習
を積み重ねていきましょう。最初は、「集中力が続かない」など、ぎこちないかもしれません。しかし、地道に
続けていくことで集中力が長く続くようになり、内容の濃い学習が必ずできるようになっていきます。

 あわせて、学習以外の活動も、可能な限り積極的に行いましょう。部活、習い事、クラス委員など、積極的に
活動することからさまざまなことが学べます。「ものごとの効果的な進め方」「仲間とのチームワーク」「相談
と決断の大切さ」「結果の検証と今後への適用」などです。これらはすべて、学習面にも良い影響をもたらしま
す。さまざまな活動を通して「経験値」を高め、みなさん自身に対する「自信」につなげていきましょう。

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