模試制作室より

「過去問」について・・・

受験生にとって「過去問」は、いわば『必需品』です。ここでは、なぜ「過去問」が必要か、一つの意見として皆さんにお知らせしたいと思います。

1. 過去問の目的は何か、そしていつから始めるのか・・・


勉強過去問は、「相手を知り、己を知る」ことが目的です。相手を知るとは、出題範囲、出題傾向、難易度、配点、配当時間などを知ることです。これらをしっかりと自分の中に染み込ませます。最初のうちは1教科か2教科でも良いので、50分間という時間を守って集中して解いてみましょう。何年分かを解いてゆくと、入試のパターンが少しずつ分かってきます。また、過去問を解くと自分のミスの癖にも気がついてきますので、見直しのターゲットを絞ることもできます。これがないと、実際の入試で「あれも不安、これも不安」になって正解であった問題にまで手をつけてしまったり、不安と後悔を次の科目に引きずったりする場合もあります。特に解答方法に条件がある場合や番号で答えればいいものを、なぜか単語や漢字で書いてしまったりする「不思議」が起こってしまうのも入試なのです。また、「正しいもの」を選びなさい、「誤り」を選びなさいという指示を見ているつもりで逆をやってしまうのも入試の怖さなのです。しかし、過去問をしっかりと解いておくと、入試本番では指示の部分にアンダーラインを引いておくなどの工夫が自然身についていると思います。

実際に過去問を使った学習のスタートの時期は、中学校での履修範囲がありますので、ちょうど今月(11月)の定期試験が終わってから取り組むのがよいでしょう。また、全県模試などの模擬試験は、実施月の学校進度に合わせ、入試問題に近い形式で作成していますので、模擬試験の解き直しや、模擬試験の過去問を解くのも効果的です。

2. 何年分を何回行うのがいいのか・・・


理想は過去5年分を2回解くことです。1回目は、先ずは出題傾向を知り、自分の力がどの位あるかを知ることです。よって、自己採点をして得点を記録しておくのが良いと思います。2回目は、一度解いた問題ですから、傾向と時間配分に更に慣れるのが目的です。2回目は50分より短い時間で行っても構いません。いずれにしても、弱点教科、弱点分野については、理解できるまで解き直してみますしょう。「顔なじみ」になるくらいにしておくという意味もあります。

3. 古いほうからはじめるのか、新しいほうからはじめるのか・・・

新しいものから始めましょう。いろいろな事情でぎりぎりの対策になったとすれば、新しいものの方が、最新の傾向を把握できるからです。

4. 解いて行く上で、どのようなことが大切か・・・

過去問専用のノートを用意して、得点、ミスの気づき、そのときの悔しい、うれしい気持ちなどを書き残すことをお勧めます。それは、自分の頑張りの記録です。入試直前で不安になったときに、「こんなに頑張ったんだ」というメッセージを送ってくれるはずです。そのような期待をこめてノートを作りましょう。ノートはあくまでも手段ですので、時間を掛けすぎる必要はありません。しかし、情報を整理しながらノートを作る意味は大きいと思います。

5. 最後に・・・

学習した時間の最後に成功イメージを目をつぶって描くことをお勧めます。いわゆるイメージトレーニングです。ポジティブイメージングとも言いますが、成功や積極的なイメージを「自分勝手に」浮かべる人のほうが失敗は少ないのです。ミスについては経験を生かしてください。そして、「過去問だったから、ラッキー。自分はどうも、図表の読み違いでひっかかる傾向があるようだ。本番でなくて良かった・・・」と。過去問をしっかりと解くことと並行して、このイメージトレーニングを何度も行っていきましょう。また、志望校に合格するために、あとどんな訓練を積まなければならないか、身近な先生に確認するのも良いですね。自習室があれば、積極的に利用して、きちんと訓練のできる生徒を目指してください。これからが大事です。受験生はこれから必ず伸びるのです。がんばりましょう。
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